
2025年9月3日より、茶の庭シリーズの新商品 釜炒り茶「美遥(みはる)」の販売がスタートいたします。従来の釜炒り茶とは一線を画すその特徴は、萎凋(いちょう)という工程を取り入れた製法にあります。
この工程によって口に含んだ瞬間に広がる花のような香りと、まろやかな味わいが生まれました。
釜炒り茶(かまいりちゃ)とは、日本茶の一種で、収穫した茶葉を直火の釜で炒ることで酸化酵素の働きを止める「釜炒り製法」によって作られるお茶です。日本国内で生産される茶の多くは「蒸し製」であるのに対し、釜炒り茶は主に九州地方(特に宮崎県や熊本県など)で受け継がれてきた伝統的な製法です。
炒ることで茶葉に軽やかな香ばしさが加わり、すっきりとした後味が特徴となります。製造工程においては、茶葉が釜の中で絶えず撹拌され、ムラなく加熱されることで、独特の風味と仕上がりになります。
また、釜炒り茶は茶葉がくるりとカールしているのも特徴的で、香り立ちがよく、渋みの少ない柔らかい味わいを持っています。
「釜炒り茶 美遥」は、伝統的な釜炒り製法に加え、紅茶や烏龍茶の製造で見られる「萎凋(いちょう)」という工程を取り入れています。萎凋とは、摘んだ茶葉を一定時間置いて水分を飛ばし、香りや旨味成分を引き出す工程のことです。これにより、自然で華やかな香りが生まれ、通常の釜炒り茶にはない奥行きのある風味とまろやかさが加わります。
緑茶と烏龍茶の中間ともいえる、非常にバランスの取れた味わいが特長です。従来の釜炒り茶の香ばしさに加えて、上品で優雅な香りが調和し、これまでにない新しいお茶の表情が感じられます。
美遥の最大の魅力は、その「花のような香り」です。ジャスミンや金木犀のような柔らかく甘やかな香りが感じられ、お茶でありながら、まるで花束を手にしたかのような印象を受けます。
味わいは非常にまろやかで、苦味や渋みは控えめ。茶葉の持つ自然な甘みと、萎凋による香りが絶妙なバランスを保っています。
伝統的な釜炒り製法を受け継ぎながら、萎凋という工程を取り入れることで、今までにない新しい香味を実現したお茶です。花のような香りと、まろやかで奥行きのある味わいは、日常の中に特別なひとときをもたらしてくれます。
9月3日からの販売開始を機に、ぜひ一度その魅力を体験してみてはいかがでしょうか。